ARecX6からTSファイルを取得するツール作ってみました
5、6年ほど前に購入して特に工夫もなく運用していたワンセグ6チューナ録画機 ARecX6。
これについてのネット上での情報収集をしなくなって久しかったのですが、久々に情報を漁っていると、メーカーのページが消滅していたりしていたのはいいのですが、なんと、sshの有効化に成功して内部Linuxへのログイン方法を確立した猛者が出現していたのを知りました。
さらには、保存されているvppファイルをTSファイルに変換するツールを作成した猛者まで現れていた模様。
恥ずかしながらこの週末まで知りませんでした。
というわけで、そのあたりのことを踏まえてツールを作ってみました。
ARecX6 から手軽にTSファイルを取得して保存するツールです。
ごく一部の人にしか役に立たず、かつ、それなりにやれる人でないと実行の前提を満たせないので需要があるかどうかは分かりませんが、恩返しの意を込めてアップしておきます。
当然ながらノーサポート、自己責任で。
使い方などはzipを展開した中に書いておきましたが、それ以上のことについては書く気はありません。
これまでARecX6の解析に携わった偉大な先人達に感謝。
特に ARecX6 へのssh接続法を編み出された taruo様と vpp2tsを開発された みゆっき様には最大級の賛辞を贈りたいです。
ダウンロード - arecx6_ts_0.1.0.0.zip
MD5:bd8d7dc3f99ce0ac0754ae26c47de3a0
では、より良い ARecX6 ライフを。
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コメント
私が持っているArecX6が、最近視聴出来なく成り困っていました。
そんな時に、いずみかわさんの記事を見つけました、
taruo様のツールをダウンロードして、Windows10のマシンでツールを実行しましたが、SSHのポートが開きません。
何かノウハウが有るなら教えて頂けないでしょうか?
投稿: 岡 善博 | 2020.02.11 20:25
岡さんこんにちは。
いずみかわです。
taruoさんのツール(ar6root)ですが、私の場合はreadme.txtの通りに実行しただけでうまくいきました。
内容としては、ApacheのCGI 実行時の bash に存在する脆弱性(Shellshock)を利用したもので、
理屈が分かればバッチファイルの内容を見ればどういったことをしようとしているかわかるかと思います。
(岡さんのサイト、拝見しました。おそらく岡さんなら内容の理解に問題ないかと。)
ar6rootとは別の話になりますが、そもそもの問題である視聴できなくなっていることについては
証明書がらみのことが多いようです。
ARecX6を新規で使う場合やIPアドレスを変更した場合、新しい証明書の生成が必要になりますが、
http://izm.way-nifty.com/robo/2020/01/post-5b846b.html で書いたように
ARecX6内のOpenSSLには2038年問題があり、作ろうとした日から6999日分有効な証明書を
作ろうとして2038年1月19日を超え、有効期限が1970年代の証明書が作成されてしまいます。
この問題の解決のために私は証明書生成のCGIを書き換えましたが、他にも
https://mevius.5ch.net/test/read.cgi/avi/1524673464/81-n
で言われているような方法も取れるようです。(81への回答は108,110あたり)
ここまで書いててふと思いましたが、特にIPアドレスを変更したというような意識が無いなら、
もしかしてDHCPで動的IPアドレス運用をされていたということはないでしょうか?
単純な話で、リース期限が切れて再起動時に別のIPアドレスが振られてしまったとか。
先ほどのar6rootが動かなかったのも実はIPアドレスが知らぬ間に想定から変わっている
ということはないでしょうか?
投稿: いずみかわ | 2020.02.12 21:54
岡さん
いずみかわです。
全く関係ない話ですが、レーザ加工機、いいですね。
私も少し興味があって調べていたことがあるのですが、40Wってかなりの高出力ですね。
それだけの出力があると、2~3mm厚のABSなんかもきれいに穴あけや切断できたりしますでしょうか?
投稿: いずみかわ | 2020.02.12 22:04
いずみかわさん、ありがとうございます。
IPアドレスは、MACアドレスを登録して固定IPが振られるようにしています。
(81への回答は108,110あたり)の方法も試しましたが、Flash許可後、サーバーに接続出来ませんと表示が出て視聴出来ていません。
Ubuntuで実行出来る様に書き換えて、ハックしてみる事にしますね。
私は、ABSの加工は、した事が無いですが、アクリルなら5mmは、楽勝ですね。
透明アクリルが綺麗に切れるのは、気持ちが良いですね。
10mmも切れるはずですが、10mmのアクリルは、非常に高価なので試した事は、無いですね。
投稿: 岡 善博 | 2020.02.13 15:48
いずみかわさん、ひょっとしたらインターネットセキュリティが悪さをしているかも?と思って、切ってやったらポートが空きました。
sshで入れましたが、scpやviをやろうとしたら、corrupted MAC on inputと出てコネクションが切れてしまいます。
なので、まだまだ解決していません。
でも、明かりは見えて来ました。
投稿: 岡 善博 | 2020.02.13 17:14
いずみかわさん、何とかexec.cgiの中の6999→999に書き換えました。
でも、サーバーに接続出来ませんと云われます。
多分、映像ストリームサーバーが原因が判りませんが、起動出来なく成ったと思われます。
いずみかわさんの豊富な経験から解決のアドバイスを頂けたら幸いです。
投稿: 岡 善博 | 2020.02.13 19:55
岡さんこんにちは。いずみかわです。
ssh繋がったようですね。
ウチでも普通にsshで繋ぐとviは corrupted MAC on input で落ちます。
私自身は、WinSCPで繋いでディレクトリとファイル漁りをしていたのでvi やコマンドベースでのscpは使っていないのですが、これについては、 sshに -m hmac-md5 オプションでうまくいくようです。
(viは動くようでした。scpは未確認。)
さて、ブラウザのFLASHでの視聴ということであれば証明書の登録等、一通りのことはできていると仮定して、
ARecX6では、FLASH用の動画データはHTTPSで流れてきます。
岡さんと同じかどうかは分かりませんが私も↓の 3⃣ のような状況になりました。
http://izm.way-nifty.com/robo/2020/01/post-5b846b.html
原因は分かりませんが、CGIを書き換えたせいかもと思っています。
まずはTELNETでポート443に繋いでみてください。
HTTPSが有効であれば(ポートが開いていれば)、
------------------
Trying ???.???.???.???...
Connected to ???.???.???.???.
Escape character is '^]'.
------------------
のような感じでつながったまま。(そのまま何も起こりませんが。)
443ポートが開いていなければ
------------------
Trying ???.???.???.???...
telnet: Unable to connect to remote host: Connection refused
------------------
のようになり、コマンドが終了します。
(TELNETクライアントや環境によってメッセージは違うかもしれません。)
私の場合は、HTTPSが有効になっていなかったのは、SSLを提供しているstunnel が
証明書の配置場所として使っている
/opt/vista/etc/cert
に証明書とキーファイルが無かったためでしたので、証明書作成のCGIを動かした後に
出来ているファイル
/opt/vista/tuner/cgi/cert/CA/server.crt
/opt/vista/tuner/cgi/cert/CA/server.key
をコピーして再起動でうまくいきました。
(コピーはsudoでやりました。)
原因については、先にも書いた通りよくわかっていませんが、とりあえず動いたので
それ以上は突き詰めていません。
ヒントになれば幸いです。
投稿: いずみかわ | 2020.02.13 22:08
いずみかわさん、ありがとうございました。
無事、動くように成りました。
特に、-m hmac-md5 オプションは、助かりました。
これで暫くは、楽しめます。
いずみかわさんは、iPhoneなどでも見れる様にされているのですか?
サーバー証明書がコピーされないのは、SGIDの問題かも知れません。
投稿: 岡 善博 | 2020.02.14 17:20
岡さんこんにちは。いずみかわです。
うまくいって何よりです。
原因はどういったものだったのでしょうか?
私と同じ感じでしたでしょうか。それとも別の原因でしたでしょうか。
私はiPhoneは社用で持たされている物があるだけなので、iPhoneでの視聴はしていません。
昔はAndroid用のアプリを入れてはいましたが、動画がカクカクだったのと、4.4までしか使えなかったのでほとんど使ってはいませんでした。
投稿: いずみかわ | 2020.02.14 21:53
岡さん
>サーバー証明書がコピーされないのは、SGIDの問題かも知れません。
確かに、exec.cgi をいじっていない1号機の方は ls -l の結果は、
-rwsr-xr-x 1 root root
で、いじった2号機の方は
-rwxrwxrwx 1 tuner tuner
なので多分そうですね。
WinSCPでtestでログインして、ダブルクリックで編集したので、オーナーが
test(tuner)になっちゃったのでしょうね。手抜きの結果です。
(testユーザはtaruoさんのar6rootで作られたもの。)
投稿: いずみかわ | 2020.02.15 01:10
いずみかわさん、証明書が消えた原因は、ArecX6のアドレスが変わった時に、証明書登録ボタンを押した時に、証明書の発行は、失敗したが、サーバ証明書は、削除されたのでしょう。
その後、MACアドレスでIP固定にするも既にサーバ証明書が消えたのでどしようも無い状態になったと思われます。
投稿: 岡善博 | 2020.02.15 09:53
はじめまして。
我が家で運用しているARecX6が沈黙したため、色々調べていたらこちらにたどり着きました。
Linaxをさわった事がある程度の知識のため、『vpp.ckey』を取得するための手段が無いところまで理解できて諦めました。
参考になるといいのですが、我が家ではNasに接続した外付けHDDに録画をさせています。フォーマットはNas純正(buffalo)をしようしており問題なく録画できております。
本体に接続するよりも安定して使えているように感じます。
今回、接続HDD(3TB)を2TBにフォーマットしなおしたところNasからも見えるようになり、沈黙をしていたARecX6からも見えるようになり、録画できるようになりました。
100%まで録画させるのはやはりエラーの原因に繋がるようなので、93日を上限に上書きをする設定に変更を致しました。2度ほどHDDを認識しなくなって録画ができなくなりました。
生き残っているiPod touch内アプリを殺さないように大切にして視聴しようと思います。androidのアプリはストレスが多かったので消してしまったのを後悔しております。apkが残っていたりするのですかね…。
楽しく読ませていただきました。ありがとうございます。
投稿: exe | 2020.05.08 11:08
久々に引っ張り出してきたARecX6について活用を調べていたところ、こちらのサイトにたどり着きました。
従来は外部HDDを直接接続して保存していましたが、外部HDDを簡易NAS用にしたノートPCに接続したうえで共有フォルダし、その共有フォルダに保存する方式に変更することで、無事そこからTSファイルを取得することができました。あらためて活用の幅が広がり、たいへん感謝いたします。
もっとも一番手間取ったのは保存先を共有フォルダにすることでした。
いろいろ設定を試しても「共有フォルダ・外付けHDD一覧」に共有フォルダが表示されず、結局最後に「保存先」に直接、共通フォルダのPathを書き込むことで設定することができました。これに気付くのに半日かかりました。。。
投稿: いぞう | 2020.06.25 17:14
外部HDDの中身をExt2Fsdを入れたWindowsマシンでnasの新記録領域にコピーしてその後Arecx6で録画先に指定することで、データベースの再構築も必要なく
今まで録画して変換したかった番組を簡単に変換できました。とりあえず報告まで
感謝です。
投稿: さくらい | 2020.06.28 09:30
nasがlinuxベースなのでnasのUSB端子に外付けのHDD付けただけでもそのまま引き続き録画データは使えました。 外付けHDDからこちらのTS変換に乗り換える際は結構簡単ですね。
投稿: さくらい | 2020.07.05 17:06
exeさん、いぞうさん、さくらいさん
こんにちは。いずみかわです。
お役に立てて(?)幸いです。
私はラズパイと外付けHDDを使用してsambaで共有しています。
HDDのフォーマットは、メインPCはWindowsなのでメンテナンス性を考えてNTFSとしています。
投稿: いずみかわ | 2020.07.06 12:02
いずみかわさんこんばんは。
ここで質問していいものか迷ったのですが、関連度が高いと判断したので質問させていただきます。ご不快でしたらすみません。
ARecX6についてお尋ねしたいです。可能な範囲でも構いませんのでお答えしていただけると嬉しいです。
当方、最近ARecX6を購入し、Windows10で運用する試みをしています。そして証明書の段階で詰んでいます。つまり「かんたんセットアップ(同梱の紙)」のp10あたりで詰んでいます。
① https://web.archive.org/web/20160217003656/http://arecx6.hp2.jp:80/blog/archives/1500を参考に行っているのですが、うまくいかない時は、質問させてください。
②ARecX6を家のルーターに繋いだ場合、IP最初のIPはどうやってわかるのでしょうか?
③ゼロからWindows10でARecX6をセットアップする方法が書かれた有用なページ等あれば教えてください。
(④本館ページのリンクが切れていました。もうやめてしまわれたということでしょうか?)
⑤もし、公開してもいいTwitter等あれば教えていただきたいです。(そちらへの質問の方が良いかなと思いまして)無理ならば結構です。
稚拙な質問で恥ずかしいのですが、お答えくださると助かります。よろしくお願いいたします。
投稿: ジャー | 2020.10.25 22:22
ジャー さんこんにちは。いずみかわです。
すみません。自分のblog、記事書いた前後くらいしか見てないので、コメント気が付かず、ほったらかしでした。
時間が経ってるので、もう解決されたかもしれませんが、さしあたって、書き込みいただいた点でお困りの点としては
「ARecX6を家のルーターに繋いだ場合、IP最初のIPはどうやってわかるのでしょうか?」ということで
ArecX6のIPアドレスが分からないということかと思います。
ArecX6はデフォルトではDHCPでIPアドレスが取得されるので、その初期状態であればご自宅でお使いの
ルータが振ったアドレスとなりますので、家庭内のLANのサブネット内のアドレスとなりますので
提供されているツールで探すことができます。(同一セグメントのアドレスを順番にあたってるだけ)
また、ルータのDHCPのリースアドレス一覧からも推測することもできるかと思います。
ただし、恐らく入手されたArecX6は中古で手に入れたものかと思います。
その場合、前のオーナーの運用の都合上、固定IPアドレスが振られている可能性がある(私も
そういう運用をしています)ため、そのアドレスのセグメントがご自宅のアドレス体系と異なる場合は
ルータのDHCPのリースにもあらわれず、ツールによるスキャンもできない状態となります。
その場合は一度、出荷状態に初期化しましょう。
初期化はこちら↓に書いた通り、
http://izm.way-nifty.com/robo/2020/01/post-5b846b.html
初期化は前面パネルの [REC]と[POWER]の2つのボタンを長押し(10秒)となります。
これでとりあえずDHCPでアドレスが振られるようになるかと思います。
もう見てないかな。。。申し訳ない。
というか、Flash がもう使えなくなったので、もう普通には使えなくなってますが。
投稿: いずみかわ | 2021.04.12 21:20