デビルアローは...
超音波ですよ。超音波。
電動糸ノコと違い、切断音が静かな超音波カッター。
深夜作業ができるかもしれないということで、前々から興味はあったのですが、安いものでもないため、衝動買いにも踏み切れないでおりました。
そこで今回、エコーテックさんに超音波カッターUSW-333-UDによる試し切りしていただくことに。
サンプル素材はもちろんおなじみMDF(5.5mm厚)。 そして私がリンクや補助部品によく使うベークライト板(2mm厚)。
いつものように図面を実寸印刷したものを糊で貼り付けたものを送らせていただきました。
懸案は2点。
・MDFのように厚みのあるものが切れるか
・ベークライトのように硬いものが切れるか
超音波カッター、イメージは何でも切れそうな感じがしますが、基本的には、カッターの刃で切れるものでないと切ることは出来ないそうです。
MDF、ベークライトとも微妙なラインですね。
MDFをカッターで切る場合、切断部の周りを彫っていかないと、カッターの刃が奥に入りません。
ベークは硬いです。プラカッターのようなもので削っていくように切らないとなかなか難しいです。
どちらもコッピングソーなんかでは楽に切れるのですが、なにせ音がうるさいですから。
結果ですが...


ダメでした。 切断面が焦げてます。
ベークは刃を入れて数秒で刃も切り口も焦げ煙が立ち上がるとか。
MDFの方も何とか一箇所くり抜いていただいたようですが、断面は焦げるわ、カッターに負担は掛かるわで、実用的ではなさそうで、この試し切りで刃を何本かダメにされたようでした。
やはり、MDFは厚さ。ベークは硬さがカッターの許容範囲を超えていたそうです。
期待していただけに今回の結果は残念なものでしたが、それが事前に分かり、エコーテック様には感謝しております。
また、今回のテスト結果の公開にも快諾していただいたこと、改めてお礼申し上げます。
私の多用する素材では残念ながら用途に合いませんでしたが、この超音波カッター、得意とするところはPS、ABS、布等のようです。
いかがですか?ABS派のみなさま。
こちらにこれまでの試し切りのレポートがあります。面白いところでは貝殻等も。
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